危険!間違ったストレッチや体操は、坐骨神経痛の症状を悪化させる?
ストレッチのしすぎにより痛みが出て治療院に相談に来る方は少なくありません。
痛みを改善しようとして行ったストレッチが、なぜ逆に症状を悪化させることになってしまうでしょうか?
ストレッチは間違った方法で行うことにより筋肉を傷めたり、柔らかくするはずの筋肉が余計硬くなってしまうなど、筋肉の状態を悪くしてしまうことがあります。
ここでは、ストレッチを行うときの注意点を解説します。
この記事の目次
ストレッチの種類
ストレッチは、動きをつけずに行う静的なストレッチと動きをつけて行う動的なストレッチの2種類に分かれます。
静的なストレッチは、スタティックストレッチといいます。
動的なストレッチには、バリスティックストレッチと、ダイナミックストレッチの2種類があります。
スタティックストレッチ
ストレッチとして一般的に広がっているのは、このスタティックストレッチです。
筋肉を伸ばした状態で姿勢を保ち、20秒から1分ほど筋肉を伸ばす方法です。勢いや反動をつけずに行い関節の可動域を広げる方法です。
スタティックストレッチは、筋肉のコリをほぐす時や運動後などに行うと効果的なストレッチで、比較的安全に誰でも簡単に行うことができます。
バリスティックストレッチ
反動をつけて動かすことにより関節の可動域を大きく広げる方法です。
例えば二人一組で、一人の方が座って前屈をしている後ろからもう一人の人がグッグッと反動を使いながら背中を押して行うストレッチなどがバリスティックストレッチです。
ダイナミックストレッチ
ラジオ体操など、グーッと伸ばすのではなく動きながら行うストレッチがダイナミックストレッチです。運動前のウォーミングアップに行うと良いとされています。
スタティックストレッチが基本
坐骨神経痛を改善するためには、スタティックストレッチが基本です。
坐骨神経痛の場合には、痛みによって十分な運動ができず、カラダを動かせないことで筋肉が硬く過緊張しています。
そんな状態で反動をつけるバリスティックストレッチを行ってしまうと危険です。
バリスティックストレッチのように勢いがつきやすいストレッチ方法の場合、柔軟性の低い筋肉は勢いよく伸ばされることで筋肉の線維が切れてしまうなどケガに繋がります。
また、筋肉にはいきなり伸ばされると怪我を防ぐために咄嗟に筋肉が収縮する“伸張反射”というリミッターが働きます。
バリスティックストレッチは伸張反射を起こしやすく、過度にストレッチすることでより筋肉の緊張を増長させてしまうのです。
ストレッチは反動をつけて伸ばすイメージをお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんが、特にカラダに痛みが出ていたり筋肉の張りが強いときはスタティックストレッチで、安全にゆっくりと筋肉を伸ばしましょう。
痛みが強い時はやらない
坐骨神経痛を誘発する動作の中には、腰や太ももの筋肉を伸ばす時と同じ動作が含まれます。
そのため、ストレッチをすることで痛みが発生することがあります。
少しの痛みであれば、ストレッチをすることで改善する可能性がありますが、急激な痛みや激しい痛みの時は、無理に行うとかえって状態を悪くします。
しびれも、軽いしびれやダルさならストレッチが有効ですが、感覚がなくなるなど症状が重い場合には自己流にストレッチをせず医療機関に相談しましょう。
まとめ
いかがでしたか?
坐骨神経痛を改善するためには、反動をつけないスタティックストレッチを行うと効果的です。
痛みが軽くなってきているようであればラジオ体操などのダイナミックストレッチも取り入れるようにしましょう。
痛みや麻痺の症状が強く出ている時は、ストレッチよりも安静が大切です。決して無理をしないようにしてくださいね。
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坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
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