【40代男性のヘルニア体験談】3度目のぎっくり腰でやっと本気で治すことを決意
若い頃と年を経てからのぎっくり腰は、様子がまったく違うという声もあります。
今回体験談を寄せてくださった会社員の男性も、そのような体験をしたお一人です。
同じ寒い時期に起きたぎっくり腰ですが、高校生の頃は簡単に痛みも引き、再発もしませんでした。ところが十数年後、仕事の作業中に突然襲った腰の痛みは意識を失うほどで、病院へ行ったところヘルニアと診断されたのです。
「このまま悪化すれば手術もある」とまで医者に告げられたのですが、ある方法で痛みを克服。今では腰痛が起こりそうな兆候を察知して予防できるようになりました。
それでは、これから彼が行った3つの治療経験を交えながら体験談をご紹介します。ぜひご覧ください。
この記事の目次
腰の症状に悩まされ続けた人生
はじめまして、会社員をしている藤田と申します。(仮名 40代後半 男性)これから私の腰痛体験談をお話させていただきます。
私は高校時代、部活で柔道をしていて、たびたび腰を痛めていました。寒い時期に体が温まっていないにもかかわらず、急に激しい動きをしてぎっくり腰になってしまった時のことはよく覚えています。
社会人になってからも柔道は続けておりましたが、ぎっくり腰になったのは高校時代の一回だけでした。
30代になる頃に交通事故にあったのですが、それがきっかけで運動をしなくなり体も硬くなっていきました。同じ頃、仕事で重い物を持ちあげた瞬間にぎっくり腰を再発し、一時期は入院もしました。
そのときに精密検査をしたところ、「腰椎の軟骨が少し飛び出し気味」と指摘されました。医師からは痛みやしびれなどに注意して、様子を見るよう告げられました。
その後40代になり、また腰を痛めてしまいました。その時も寒い時期に重い荷物を持ったことが原因でした。医師の指導の下での継続治療を受け、自分で取り入れたストレッチなどで症状は改善していきました。
このように、10代から40代まで腰の症状に悩まされ続けた人生でしたが、私が主に行った3つの経験をご紹介したいと思います。
はじめてのぎっくり腰で病院へ行く
高校生の頃、部活でぎっくり腰になった時はまず病院に行きました。そこでは、次のような質問をされました。
「腰を痛めたきっかけ、症状の具合(痛みやしびれの有無)はどうか?」
「どのような姿勢の時に痛みしびれが出るか?」
「生活していていつ頃に痛みが出やすいか?」(朝起きた時や疲れた時など)
「部活中、体が温まっていないのに急激な動きをして痛めた」と話したところ、赤外線を腰に当てる治療を行いました。温めることが痛みを減らすのに効果的とのことです。
薬はシップを処方された程度、数回の通院で症状も改善したので、それで治療は終わりでした。その時は若く、柔軟性もあったことで、痛めた程度も軽くて済んでいたようです。
このときは病院に行ったのも、体が冷えて痛みが増したため、念のため見てもらう程度のことでした。「再発するようなら精密検査をしましょう」と言われましたが、再発もせずそのまま運動できていたので定期通院はしませんでした。
二回目のぎっくり腰でヘルニアと診断
2回目にぎっくり腰になったのは、勤務先の工場でプレス加工の金型を持ち運ぼうとした時でした。ビキっという鈍い音と共に激痛が走り、金型を放り投げてその場に倒れ込んでしまいました。
金型は30キロほどでしたので、「この程度の重さなら持ち上げられる」と思ったのが間違いでした。同僚に抱えられ痛みで意識が半ば朦朧とした状態で、そのまま救急車に乗り病院直行です。
病院に着いて腰を痛めた経緯を同僚が話すと、腰に痛み止めの注射を打たれました。痛みが治まると、その時の様子をじっくり話すように促されました。
・寒い冬で筋が固くなっていたこと。
・普段から運動をしていなかったので柔軟性が落ちていたこと。
・腰だけで物を持とうとして痛めたこと。
こうしたことが原因でしたが、痛みがひどかったので精密検査をすることになりました。
問診、触診、レントゲン、MRIの順に検査を受け、MRIを見ながら言われたのが「軟骨が少しズレている(飛び出している)」という診断結果でした。
私の父もヘルニアで2回手術をしているので、辛いこと、大変だという事は知っていましたが、まさか自分がそうなるとは思っていなかったのでショックでした。
三回目は、今までにない痛みや痺れを感じた
3回目にぎっくり腰になった時も寒い冬でした。
一人で作業をしていて、やはり重い物を腰だけで持ち上げようとして腰をいためてしまいました。正直またやってしまった、というところです。
まわりに誰もいないなか15分ほど動けない状態でしたが、しばらくするとなんとか動けるようになったので、その日は早退することにしました。最初は痛みだけだったのですが夜になると、おしりの外側から足の小指まで、線でつながったように右足にしびれが現れました。
しびれの程度は軽いものでしたが、今までにない感覚でした。
焦りを感じたので次の日には病院に行き、過去に腰を何回か痛めたことやしびれの具合、どのような時にどの経路でしびれが走るのかなど詳しい症状を話しました。
そのときもMRI検査になり、結果は恐れていた通り、軟骨が若干ですがズレて、神経を軽く圧迫しているというものでした。
立っている時はなんともないのに、座ってしばらくすると右足の外側にピリピリとしたしびれを感じます。あきらかにヘルニアの症状が当てはまる状態でした。
医師からもこれ以上悪化すると手術が必要になると言われてしまいました。
医師から言われた3つのこと
3年間ほど病院へ定期的に通い、しびれはほぼ改善して生活面でも支障がなくなりました。このとき医師から指導されたのは、
①運動をすること
②体重を落とすこと
③腰に負担がかからないよう気をつけること
でした。
ぎっくり腰を発症した当時は忙しさで運動もせず、酒を飲んでは寝ているような生活でしたから、体重は20代前半に比べ15キロほど増えていました。
筋肉は落ち、筋は固くなり、体や腰にいいことは何一つしていませんでした。
しびれは2~3か月のあいだ出ていたものの、悪化することがなかったのは不幸中の幸いでした。軟骨のずれも進行しなかったので、運動して筋肉をつけたこと、リハビリで柔軟性を増したことが腰への負担を軽減したようです。
さすがに数年間は寒い時期になると、古傷が痛むように腰に軽い痛みが走ったり、フワフワするような違和感があったりしました。それでも、お風呂で体を温めコルセットをして予防したので、動けないほどの状態にはなりませんでした。
今でも年に一回くらいは定期検査を受けていますが、医師からは腰に悪い動きには十分に注意するようにと指導されています。
再発予防のために心がけていること
私が再発防止のために心がけているのは、こまめな運動とストレッチをすることです。週何回かのジョギングと、腹筋や背筋を強化する運動をしています。
ストレッチは風呂上りに腰周りを重点的にまわしたり、ひねったりし、体幹トレーニングも取り入れました。
春や秋など季節の変わり目や気温が急激に変わる時期になると、ときおり腰に違和感がありますが、これはぎっくり腰になる前兆のようです。このサインが出た時には無理をせず、腰に注意をしながら行動するようにしています。
一度、咳をして腰を軽く痛めたこともありましたが、その時にはこのサインが出ていたにもかかわらず、注意を忘れておかしな体勢で咳をした結果でした。以来このサインが出はじめると、特に注意して予防に徹するようにしています。
腰痛やヘルニアでお悩みの方へ
腰痛やヘルニアの症状に悩まされている方は本当に多いと思います。私も散々経験してきたので、その辛さは痛いほど分かります。
腰痛が起きるのは二足歩行する人間だけのようです。体重を支える要が腰である以上は避けられない問題だと思いますが、日ごろの注意とケアで予防したり、症状を軽減したりできます。
不摂生な生活をやめ、運動もこまめに行なうようにすると良くなっていくと思います。
私の場合は腰だけで荷物を持ち上げていましたので、今では重い物を持つときは、一呼吸し、膝を曲げてから持ち上げるようにしています。これをするようになってから、もう7~8年になりますが、予防と言う意味で非常に有効でした。
ぎっくり腰になった時の傷みや、気が遠のき顔面蒼白になったことを思い出すと、つい腰をさすってしまいます。もうあんな思いはしたくないと思い、注意しています。
季節の変わり目や寒い時期には、あまり無理はしないでいただきたいと思います。
以上が私のヘルニア、ぎっくり腰体験談になります。特に若い方は、「腰痛なんてすぐに治るなだろう」なんて考えずに違和感を感じたら、きちんとした対処をして健康的な毎日を過ごせるよう心がけていただければ幸いです。
まとめ
藤田さん、体験談をお寄せいただきありがとうございました。
いかがでしたか?
高校生時代の軽いぎっくり腰からはじまった腰痛をヘルニアにまで悪化させてしまい、忘れたころにグギっとやってしまった藤田さんの話。共感できる部分もあったかもしれません。
それでも手術をすることなく症状を改善することができ、本当に良かったですね。
今回のポイントとして挙げられるのは、
- 症状が軽くてもきちんと病院で診察をうける
- 不安な時はきちんと精密検査をうける
- 腰痛発症時からの詳しい経緯を話し、医師から正しい指導をうける
これらの3つでしょう。
とりわけ医師の指導に沿った「運動すること」「体重を落とすこと」「腰に負担をかけないこと」は有効だったようです。
今では腰痛がおきる前に対策ができるようになり、痛みと縁を切った彼の経験を参考にし、同じ過ちを犯さないよう普段から予防することも大切ですね。
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
そこでぜひ一度お試しいただきたいのが、こちらの改善法です。
多数の体験談がございます。併せてご覧ください。