【梨状筋症候群の症状とは?】坐骨神経痛・ヘルニア・狭窄症との違い
身近でよく聞く、坐骨神経痛。これ、病名ではないってご存知でしたか?
実は症状を表すことばなのだそうです。椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎分離すべり症といった病気が原因疾患でその症状の一つだといわれています。
この坐骨神経痛を招く原因病名の一つに梨状筋症候群というのがあります。テレビの健康番組でも取り上げられたことがあります。ご存知ですか?坐骨神経痛のため病院に行って、レントゲンを撮っても特に異常が見つからなかった場合は、この梨状筋症候群の可能性が高いのだそうです。
そこで、今回は梨状筋症候群がどのような病気でどんな症状なのかを紹介します。他の坐骨神経痛との違いの参考になればうれしいです。
この記事の目次
梨状筋症候群ってどんな病気?
そもそも梨状筋とは、お尻の真ん中(仙骨)のあたりから大腿部に存在するインナーマッスルです。股関節で大腿骨を外旋に働く筋です。
坐骨神経はこの梨状筋の前を通っています。梨状筋が運動などなんらかの刺激を受け、坐骨神経を圧迫することで、下肢のしびれが生じます。
デスクワークなど長時間腰かけた仕事をしている方、外旋運動を伴うようなスポーツ、例えば急に方向転換し動くようなバスケやサッカーなどを行っている方、ぎっくり腰になった方、臀部打撲の外傷を受けた方になりやすい病気です。
梨状筋症候群の症状
前項でも触れましたが、梨状筋症候群の症状について、もう少し詳しくみていきましょう。
まず、梨状筋が位置するお尻の奥の方の慢性的な痛みがあります。そのため、座っているのがつらいという状況になります。次にお尻から太ももの後ろ、ふくらはぎにかけてのしびれです。
ズキズキというよりは、鈍いしびれです。時には放散痛といって、ふくらはぎより先、足首や足先まで痺れを感じます。このしびれですが、腰を前屈すると痛みが増すのが特徴です。
椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症との見分け方
椎間板ヘルニアも脊柱管狭窄症も下肢のしびれを伴うものです。これらの見分け方はMRIを撮らなければわからないのでしょうか。
実は自分でも簡単に見分けられる方法があります。その一つが腰痛です。椎間板ヘルニアと脊柱管狭窄症は腰痛も伴います。梨状筋症候群の場合、腰痛はないのがほとんどです。
次に椎間板ヘルニアは前屈すると痛みが走り、脊柱管狭窄症の方は体を後ろにそらすと痛みが走ります。梨状筋症候群の場合も前項で触れたように前屈で痛みが走ります。
これらの組み合わせで、自分の痛みは梨状筋症候群かも?と想像がつくのではないでしょうか。
これって治る病気なの?
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症の場合、老化が原因になっていることが多いです。人間、誰しも歳をとれば老化に逆らうわけにはいかないので、そういう点では完治が望めるものではないでしょう。
しかし、梨状筋症候群は老化が原因ではなく、梨状筋という筋肉のはりが原因です。ストレッチなどで筋肉の緊張をほぐせば治る可能性は高いです。
ストレッチ以外にも鍼灸も有効だといわれています。そのほか、筋緊張弛緩剤といった筋肉をやわらかくする薬による改善方法もあります。
そういう意味では、治る見込みのある病気、改善する見込みのある病気といえるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?何か思い当たることはありましたか?
鈍い痛みでがまんできるようなものだと、ちょっと疲れているだけとそのままにしてしまうことがあります。原因疾患がわかれば、それによって対処方法も異なります。
梨状筋症候群は治る見込みのある病気です。でも、そのままにしておいたのでは、治るものも治らなくなってしまいます。疲労のせいにせず、治療を受けられることをおすすめします。
■梨状筋症候群に関するページはこちら
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
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これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
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