脊椎側弯症は早期発見・早期治療が大事?正しい知識と治療方法を紹介
背中や腰が痛いと背骨に異常があるのではないかと心配する人は少なくありません。その中でも背骨が曲がっていないかどうかを気にする人が多いようです。
背骨が側方へ曲がってしまう疾患を脊椎側弯症(せきついそくわんしょう)と言います。
今回は、この脊椎側弯症についてお話させていただきます。
この記事の目次
脊椎側弯症とはどんな疾患?
本来、背中から見て背骨は真っ直ぐになっていますが、背骨が左右に弯曲するように曲がってしまう疾患があります。それが脊椎側弯症です。この脊椎側弯症は見た目に変化が出るという点で他の腰痛と少し異なります。
脊椎側弯症にはいくつかの種類があります。
機能性側弯症
日常の姿勢の悪さや筋肉の張り・疲れ、筋力のアンバランスなどから起こる側弯症です。
変性側弯症
椎骨(背骨の骨)や椎間板の変性、圧迫骨折などによって起こる側弯症です。
突発性側弯症
原因が不明な側弯症です。側弯症の多くはこの突発性側弯症です。
小中学校の頃に起こることが多く、特に女性が起こりやすい疾患です(男性の5~7倍)。
脊椎側弯症は自覚症状が無いことが多い疾患で、症状がひどくなければ自分自身で気づくことはあまりありません。早期治療が必要な疾患のため、小中学校の検診の際は側弯症がないかどうかの診断も行われます。
脊椎側弯症かどうかのセルフチェック
他の人に「体が曲がっているみたいよ」「歩き方がなんか変だよ」と言われた際には、自分自身や家族の人にチェックしてもらいましょう。
- 肩の高さが左右同じかどうか?
- 肩甲骨の位置は左右同じかどうか?
- 骨盤は左右に傾きがないかどうか?
多少の違いは筋力のバランスや日頃のカラダのくせによって起こることがありますが、それぞれが大きく異なる場合は脊椎側弯症である可能性が高いです。その場合はすぐに整形外科で診察することをオススメいたします。
また、誰か姿勢をチェックしてくれる人がいるようならこれから説明する方法を試してみてください。
- 両手の手の平をぴったり合わせたまま、立った姿勢で前屈をします。
- チェックしてくれる人は後ろから見て背中の状態を確認します。
- 左右の背中を比べて片方が大きく盛り上がっていたり、肩甲骨が飛び出ているように見えたら側弯症の疑いがあります。
脊椎側弯症の治療は整形外科へ
もし側弯症が疑われた場合はすぐに整形外科へ受診してください。なぜなら特発性側弯症だった場合は骨が成長し続けていると進行してしまうからです。
思春期に発症した場合は、骨の成長による進行を防ぐためにコルセットなどの装具をつける治療法が行われます。
筋力のアンバランスや腰椎や椎間板の変性による側弯症は、背骨を支える筋肉を鍛え安定させるための運動療法が行われます。
日頃からの姿勢に気をつけることも重要です。
機能性側弯症の場合はストレッチなどで筋肉の柔軟性を高めることも効果的です。
まとめ
脊椎側弯症の多くは突発性側弯症です。思春期の時期に発症した場合しっかりコルセットで固定しておかないと側彎が治らなくなるだけでなく、より一層ひどくなっていったり、大人になった時に腰痛が起きやすくなったり、呼吸器系に影響を与えることもある病気です。
痛くないからと言って素人判断で放置するのではなく必ず整形外科で診察してもらうようにしてください。
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