坐骨神経痛に効果的な7つのツボ はり・お灸と上手に使い分けよう!
坐骨神経痛は「ブロック注射」「手術」などで改善する方法もありますが、セルフケアで痛みを軽減したいという患者さんにおすすめなのが『ツボ押し』です。脚や腰、尻などのツボ刺激を行いながら、改善を目指しましょう。
今回は、坐骨神経痛に効くツボの解説から、意外と間違いがちなツボの押し方、坐骨神経そのものについても解説します。
なお、内服薬や注射などに抵抗がある人には、鍼灸院もおすすめです。副作用のないはりやお灸を上手に使い分けながら、坐骨神経痛の改善を目指しましょう。
この記事の目次
ツボを押す前に、坐骨神経について理解しよう
そもそも、坐骨神経とは人間の体の芯の部分にもあたる、太くて長い神経を指します。「坐骨神経はお尻や腰のまわりの神経であり、『長い』というのは当てはまらないのでは?」という人もいるかもしれませんが、坐骨神経は腰・お尻のラインから太もも、ふくらはぎを通り、足の裏まで通っているのです。
坐骨神経痛はどうツボ押しすればいい?
この坐骨神経は、運動不足や血行不良で起こることも多いそうです。だからこそ、ツボ押しで血行を良くして、カチカチになっていた筋肉を温めて柔らかくしていきましょう。そうすることで、痛みやしびれが軽減していきます。
ツボ押しのやり方にもルールはあるのでしょうか?まず、強く押しすぎるのはNGです。あくまで「気持ちいい」と感じるぐらいの強さで、凝った部分をほぐしていくような感じで刺激します。3秒から5秒ほど押し、同じだけ休む。そしてまた押すという流れを繰り返していくのがおすすめです。
坐骨神経痛に効く足裏のツボ
湧泉(ゆうせん)
足の指を曲げてみた時に、くぼむ場所が「湧泉」といいます。垂直に押し込むように刺激しましょう。同じように湧泉のやや下の場所も刺激していけば、より高い効果が期待できます。
土踏まず全体、そしてその側面も、脊椎につながっていますので充分に揉みほぐしましょう。
坐骨神経痛に効く尻のツボ
坐骨点(ざこつてん)
お尻に力を入れて、もっとも盛り上がったところが「坐骨点」です。右、左を両方とも刺激しましょう。押しにくければ、ゴルフボールなどを利用してもいいでしょう。ゴルフボールを床に置き、その上に寝転がるだけで刺激できます。
承扶(しょうふ)
お尻と太ももの間にあるツボです。お尻の下にできるシワ、つまりは足の付け根部分のちょうど真ん中にあるイメージです。左右それぞれ、ツボを刺激しましょう。女性は、刺激し続けるとヒップアップにもなると言われています。
坐骨神経痛に効く腰のツボ
命門(めいもん)
おへそのある部分のちょうど裏側、背中にあるツボです。手のひら全体で腰を温めるようにしながら、両手の中指を重ねてツボに押し当て、刺激していきましょう。下半身の冷えに悩んでいる人にも効果があります。
志室(ししつ)
ウエストのもっとも細い部分を確認してみましょう。そのライン上の背骨から、それぞれ左右6センチ外側にあるツボが「志室」です。両手でウエストを抱えるように手を置き、親指でツボを押していきましょう。
腰陽関(こしようかん)、大腸兪(だいちょうゆ)
2つとも、骨盤のまわりにあるツボです。腰陽関は、ズボンを穿いた時にベルトがくるラインと背骨の交差する位置より、少し下にあります。大腸兪は、骨盤の高い位置にあります。背骨を挟んで、指一本分外の左右にあります。
坐骨神経痛に効くお灸
坐骨神経痛には、お灸も効果があります。お灸は血行を良くしてくれるので、痛み・しびれといった症状を改善してくれると言われています。ただし、定期的にお灸をする必要が出てくるでしょう。
また、個人でお灸をするのはかなり難しいもの。正しい位置にお灸を乗せなければ、効果は期待できません。ヤケドの原因になることもありましから、やはり鍼灸院などで治療を受けるのがおすすめです。
坐骨神経痛に効くはり
坐骨神経痛には、お灸同様、はりも効くとされています。
はりを打つことで、筋肉や神経に刺激を与え、血行を良くします。さらに、こわばっていた筋肉の緊張をほぐすこともできるでしょう。硬くなった筋肉は神経を圧迫することがあり、そのせいで坐骨神経痛が起こるのです。なので、はりのおかげで症状が緩和するとされています。
お灸やはり治療は坐骨神経痛に有効という見方がもっぱらです。ただし、坐骨神経痛の原因によっては、これらの治療が効かないものもありますので、まずは医者にかかってその原因をはっきりさせてから、治療をした方がいいでしょう。いきなり鍼灸院に行くのではなく、まずは病院やクリニックに足を運んでください。
ちなみに、あまりに重度の神経痛や、内臓疾患などが原因で起こる坐骨神経痛の場合には、はりやお灸が効きにくいとされています。
坐骨神経痛に有効なツボ 動画解説
鍼灸師が教えるツボ 陽陵泉
座ってできるツボ押し、立って行うツボ押しの解説
まとめ
坐骨神経痛へのセルフケアとして、血行を良くするツボ刺激は欠かせません。腰、お尻、足などに、坐骨神経痛に効くツボはたくさんあります。テレビを見ながらの“ながら”刺激でもいいですし、お風呂上がりのリラックスタイムにもおすすめ。また、冷え症改善のための食生活や生活習慣の見直しも併せて行うと、より高い効果が望めそうです。
また、病院で診断を受けた後、鍼灸院でお灸やはりによるケアを受けるのもおすすめです。こういったケアの嬉しいところは、「痛みがない」こと、そして「副作用の心配もない」こと。興味がある方は、医師に相談のうえ、ぜひ試してみて下さい!
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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
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