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高齢者に多い腰部脊柱管狭窄症の椎弓切除術、脊椎固定術について

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腰部脊柱管狭窄症は、40歳代以上の人に多い病気です。悪性腫瘍のように生命を脅かすような病気ではないため、保存療法といって手術をしないで様子をみていく方法が一義的にとられますが、排尿・排便障害がみられる重症例では手術を行うこともあります。

そこで気になるのが年齢。冒頭にも触れましたが、高齢者に多い病気です。ということは、手術を受ける人は高齢者が多いということになります。手術の必要性を感じながらも、年齢から不安を感じ、考え込んでしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、今回はどのような手術が行われ、高齢であっても支障がないのか、手術を受けるメリットがあるかなどについてまとめます。

この記事の目次

手術の対象となるのはどんな人?

手術の対象となる人は、簡単にいうと保存療法で効果が見られない人ということになりますが、具体的にはどのような人を指すのでしょうか。

まず、神経障害が激しく、排尿・排便障害がある人です。歩行中に失禁があれば、当然、日常生活に支障がでます。そのため、手術が必要です。

次に間欠跛行が激しい人です。間欠跛行とは、脊柱管狭窄症の特徴的な症状の一つで、歩いてしばらくたつと痛みやしびれに襲われ、歩けないというものです。めやすが、休みながら1回に歩ける距離が100m~200mくらいです。脚部に強い痛みがある人、麻痺によって力が入らない人などが対象です。

神経根の圧迫をおさえる、椎弓切除術とは?

脊柱管狭窄症の手術では神経への圧迫をとり、痛みを起こさないようにする手術と、変形している椎間に対して、その部分を固定する手術とがあります。

前者の代表的なものが椎弓切除術です。この手術は、狭まった脊柱管を拡大して、馬尾や神経根の圧迫を取り除くことを目的としています。手術実績数も多いため、そういった面では安心感のある手術です。

椎弓とは、脊柱の後ろの壁を作っている部分です。椎弓は削ってもほとんど背骨の動きに影響を与えません。椎弓、棘突起、椎間関節内の一部を切除することで馬尾や神経根の圧迫を抑えるのです。

椎間を固定する、脊椎固定術とは?

腰椎脊柱管狭窄症は、前後に不安定になった椎体が前方にすべり、椎間関節の変性や靭帯の肥厚、椎間板が後方へ大きく膨らむといったことがもとで、脊柱管を狭くし、間欠跛行などの症状を引き起こしている場合があります。

このようなケースでは、すべっている椎間を固定する手術が行われます。これが、脊椎固定術と呼ばれるものです。脊椎の椎骨関節と横にある横突起部に骨を移植し、骨同士を癒合させて固定します。癒合するまで半年近くかかるため、椎骨の中に金属製の固定器具を埋め込みます。

高齢者でも大丈夫?

高齢になっても特別な病気がないかぎり手術は可能です。ある医師は、たとえ90歳であってもご本人が歩きたいという希望をもっておられるならするべきだとおっしゃっています。

胃や腸を切除する消化管の手術と比べると、体に与える影響は低く、合併症の可能性も低いです。また、近年では医学の進歩により、内視鏡下椎弓切除術も行われるようになりました。これだとメスを入れる範囲も小さく、回復も早いです。

痛さに悩まされ、つらい思いをされるなら、手術に臨むのはベストチョイスかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

手術後に、快気祝いを兼ねて温泉旅行を楽しんだという患者様のお話をお聞きしたことがあります。手術して、ご自身にできることが増えることは、体だけでなく気持ちの面でもプラスに働きます。

保存療法で落ち着けば、それが一番ですが、ご自身の年齢にとらわれず、これから自分はどうしたいのかというところに焦点を当てて考えてみることも必要なのかもしれません。

 

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