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脊柱管狭窄症にお悩みの方必見!病院での5つの治療法と2つの手術法

脊柱管狭窄症
この記事は約 8 分で読めます。

「病院に行っても何をされるか分からなくって不安。」

「まだ病院に行くほどではないと痛みだと思っている…。」

など、痛みを抱えていても色々と考えてしまい、病院に行くタイミングや治療の開始が遅れ、腰の痛みや足のしびれを悪化させていませんか?

本来であれば、腰や足のしびれを少しでも感じた時点で病院に行くのが良いのですが、病院での治療法が分からないと最初の一歩はなかなか出にくくなってしまうかと思います。そのお気持ちもよく分かります。

そこで今回は、特に脊柱管狭窄症と診断された場合に、どのような治療法と手術法があるのかを詳しくご紹介していきます。事前情報として、色々な治療法と手術法を知っておけば、いざという時にも医師に質問を投げかけることができるなど、自分自身も安心して治療を進めていくことができますよね。

ただ、ここではあくまでも一般的な方法をご紹介しているので、最適な治療法は個々人の症状に合わせたものでないと最大限の効果を発揮することはできません。そのため、ここでの情報は、治療法や手術法の参考までに確認するようにしてくださいね。

この記事の目次

治療法1【温熱療法】

温熱療法とはその名の通り、温める治療法です。この治療法はとても簡単で、かつ効果的な腰痛の治療法として広く取り入れられています。古くは紀元前のエジプトより実施されてきたとも言われています。

身体の浅い層を温める場合には、ジェル状の温熱剤が入った「ホットパック」というものを使用することが多いですが、より身体の深部を温める時は、超音波や超短波、赤外線やレーザーなどの専用の機械などが使用されることもあります。

温熱療法は、血液の流れを改善したり、特定部位の新陳代謝の促進、疼痛(とうつう)の軽減、筋肉の緊張の緩和をしたりなどの効果が期待できます。特に、ストレッチなどの運動療法の前にこの温熱療法を取り入れることで、相互効果を高める働きがあるとされています。

ただ、この治療法に関しては脊柱管狭窄症そのものを根本改善させるためというよりは、痛みを悪化させないための方法の一つとして取り入れられています。

治療法2【装具療法】

装具療法とは、コルセットやベルト、サポーターなどの装具により背骨を補強しながら腰回りの筋肉を支え、腰に負担のかかる動きを制限する治療法です。装具のサポートにより正しい姿勢を保つことで、脊柱管狭窄症の痛みを和らげる効果が期待できます。手術などの外科的な治療を行わない時の代表的な保存療法の一つとされています。

脊柱管狭窄症は腰への負担が原因の一つになっている場合が多いため、装具療法も多くのケースで取り入れられています。特に痛みが激しくなっている場合にはコルセットを装着することが多い傾向にあります。

ただその一方で、装具療法のデメリットもあります。それは、長期間装着していると腰回りの筋肉が衰えてしまうことです。そのため、連続での使用期間は症状にもよりますが、一ヶ月から二ヶ月ほどが目安とされており、それ以上は推奨されていません。

実際に、コルセットやベルト、サポーターなどを装着する場合は、期間などを医師としっかり相談しながら進めていくと良いでしょう。

治療法3【運動療法】

運動療法とは、ストレッチや運動を行いながら、筋肉や靭帯を強化していく治療法です。

運動することが逆に悪化につながるのではと思われる方も多くいらっしゃるかもしれませんが、実は動かすことが重要とされています。脊柱管狭窄症の場合、脊柱管内の神経が圧迫されることで痛みを発症しているケースが多くあります。

そのため、腰にかかる負担を周りの筋肉で支えることができるようになれば、神経への負担が減って、痛みが改善されることがあるのです。もちろん、激しい痛みが続く時には運動療法は避けるようにしましょう。

また、ストレッチや運動には筋肉の緊張をほどき、関節の可動域を広げたり、ゆがんだ身体のバランスを取り戻したり、さらには姿勢自体を矯正する目的も含まれています。

運動やストレッチというと、自宅でも手軽にできることから、セルフケアに取り入れられていることも多いのですが、病院ではセルフケアの指導と共にリハビリテーションとしての運動療法が積極的に取り入れられています。全身を使う運動としては、ウォーキングや水中歩行、水泳などの激しい負荷がかかりにくいものがおすすめです。

治療法4【神経ブロック療法】

 

神経ブロック療法とは、注射により痛みを感じる部分の神経に局部麻酔をかけて痛みを取り除くという治療法です。麻酔によって神経の活動を一時的に遮断、あるいは破壊をするので、この治療を行う際には慎重に判断する必要があります。この治療法は、主に足腰の痛みがひどい場合に行われることが多いです。

この神経ブロック療法は、痛み止めとしての効果は一時的なものですが、血管や筋肉の緊張を和らげ、血流を良くする働きがあるので、繰り返し治療をすることで症状が改善することがあります。

他にも、「温熱療法」や「運動療法」などで効果がなかなか出なかった場合には、痛みを和らげると共に、痛みの原因部位を特定するための診断的な意味合いで、神経ブロック療法が行われることもあります。これは、特定部位の神経の働きを止めてみて、もし痛みが治まらない場合は、原因となっている箇所が他にあるということが分かるということになります。

麻酔や抗炎症薬にアレルギーがある場合や、排尿、排便障害がみられる場合、免疫機能が低下している場合などでは、神経ブロック療法の対象にはならないことがあります。この治療法を行う時には、医師としっかり話し合い進めていきましょう。

治療法5【薬物療法】

薬物療法とは、内服薬や外用薬を使用して痛みを抑える治療法です。

この場合、病院で処方されるものとしては、主に副作用の少ないとされる非ステロイド系のNSAIDs(エヌセイズ)」などの痛み止めとしての「消炎鎮痛薬(しょうえんちんつうざい)」や、血流を改善させ痛みを和らげるための「プロスタグランジン製剤」、心と身体をリラックスさせるための「抗不安薬」、あるいは筋肉の緊張を解くための「筋弛緩薬(きんしかんやく)」などがあります。

急性腰痛なのか慢性腰痛なのか、また痛みの原因によっても処方される内服薬は変わってきますが、薬物療法では数種類を組み合わせて処方される場合が一般的とされています。また、痛みの原因がはっきりしない場合には、内服薬の効果の現れ方から痛みの原因を見極めるという診断的な意味合いも持っていることもあり、症状の変化については正直に医師に相談するように心がけましょう。

基本的には薬の作用により痛みを抑えることができますが、根本的な改善のためには薬だけに頼らずに他の治療も同時に行っていくことが大切です。

手術法1【椎弓(ついきゅう)切除術】

脊柱管狭窄症の代表的な手術としては、神経を圧迫している骨を切除することによって取り除く、「椎弓(ついきゅう)切除術」があります。

脊柱管狭窄症の場合は、神経根や馬尾神経が取り囲まれている関節や骨、靭帯によって圧迫されて痛みを引き起こしていることがあります。その原因になっているもの(椎弓や椎間関節、あるいは黄色靭帯など)を、手術によって切除することで神経を開放することができます。

神経を圧迫している部分が狭い場合には、椎弓の一部に穴を開け、そこから痛みの原因となっている骨や靭帯を取り除くこともあります。これを「部分椎弓切除術」、あるいは「開窓(かいそう)術」と言います。

また、痛みの原因となっている箇所が複数ある場合には、骨などを広範囲に切除することになり腰椎(ようつい)が不安定になることがありますが、このような場合には切除した後に、金属製のねじで骨と骨を固定する手術(脊椎固定術)が行われることがあります。

痛みを引き起こしている部分の範囲や、症状などによって手術の方法も変わるということになります。

手術法2【椎弓(ついきゅう)形成術】

この「椎弓(ついきゅう)形成術」は、神経を圧迫している骨を切除して完全に取り除いてしまうのではなく、骨を部分的に切り離して、骨の内側を削ってから元に戻し、狭まった脊柱管を広げるという手術法になります。

この手術では、削った骨の分だけ脊柱管にゆとりをもたせることができるので、神経にかかっていた圧力を取り除くことができます。

「椎弓(ついきゅう)形成術」は、手術法1でご紹介した「椎弓(ついきゅう)切除術」に比べると、元々ある骨を最大限に残せるというメリットがあり、手術後の安定性が良いということが挙げられます。骨を切り離してから再び戻す時にも、金属製のねじなど使う必要はないため、骨専用の接着剤が使用され、半年ほどでくっついてしまうと言われています。

おわりに

今回、脊柱管狭窄症における一般的な5つの治療法と2つの手術法をご紹介いたしましたが、いかがでしたか?

脊柱管狭窄症は、個々人の症状によって最適な治療の方法が異なってきます。

症状が軽い場合は、薬物療法や運動・装具などの理学療法で対処することができます。

また、腰や足の痛みのほとんどは、セルフケアを続けていくことで手術をせずに済む、あるいは症状を緩和させることができるとさえ言われています。

もちろん、他の療法では改善がみられず、生活に支障をきたすほど症状が重い場合には手術は必要なことですが、手術をせずに改善できたらそれ以上に良いことはありませんよね。手術は最終手段と考えて、毎日のセルフケアをコツコツと続けるということも大切なことです。

ただ、その一方で「このくらいだったらまだ行かなくても…。」と自己判断して、病院に行くタイミングや治療開始が遅れてしまうことがあるのも現状としてあります。

もし、腰の痛みや足のしびれがあるのにまだ病院へ行かれていない方がいらっしゃいましたら、すぐに診断してもらってくださいね。治療開始が早いのに越したことはありません。

自分の身体をよく観察して、毎日を過ごしていきましょう。

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自分でできる腰痛改善法


「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」


坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、 やはり根本改善をしていくべきだと思います。

「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」


これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。

そこでぜひ一度お試しいただきたいのが、こちらの改善法です。

多数の体験談がございます。併せてご覧ください。

坐骨神経痛

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ザコナビ編集長のヒカルです。当サイトでは、坐骨神経痛をはじめ、腰痛・ヘルニアなど足腰の症状でお悩みの方必見の最新情報をお届けしております。ぜひ健康的な体を取り戻しましょう。

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