腰椎椎間板ヘルニアの手術!LOVE法、MED法、レーザー手術とは
坐骨神経痛の要因でもある腰椎椎間板ヘルニア。保存療法といって、手術をしないで対処していく方法が第一に取られます。
しかし、保存療法を3か月くらいやっても効果がない人や、歩行障害、排尿障害のある人は手術に踏み切ることになります。
「手術」と聞くと、どんなことをするのだろう、入院はどのくらいかかるのだろう、本当に治るのかなど不安はつきものです。
そこで、腰椎椎間板ヘルニアの手術について調べてみました。
実は手術は1種類だけではなく、いくつか方法があることがわかりました。
手術について悩んでいる方のために、腰椎椎間板ヘルニア手術に関するあれこれをお伝えします!
この記事の目次
手術の適応になるのはこんな人
腰椎椎間板ヘルニアの患者さまのうち、およそ10%の方が手術の適応になるそうです。
絶対的適応としては、膀胱直腸障害、筋力低下、筋委縮、知覚、運動障害が進行するものです。
そのほか、腰椎椎間板ヘルニアと腰部の他の病気、たとえば腰椎すべり症などを併発している場合、保存療法を3か月くらいやっても効果がない方、ご自身で選択される方が対象です。
膀胱直腸障害は、排便・排尿障害ともいわれます。麻痺が進行し、括約筋の機能が低下することによって、歩行時に尿や便をもらすなどの排便・排尿コントロールがうまくいかない状態です。
膀胱直腸障害のある方は、日常生活にかなり支障があるため、早い段階で手術を勧められます。
椎間板摘出術(LOVE法)
いわゆる従来型手術と呼ばれるのが椎間板摘出術です。全身麻酔下で行います。5㎝~6㎝くらい、背中にメスを入れ、飛び出したヘルニアを切除する方法です。ラブ法と呼ばれています。
髄核と呼ばれるところだけを摘出する方法と椎間板を摘出する方法とがあります。
手術自体は30分から1時間くらいで終わります。
術後の経過をみたり、リハビリを行ったりするため、入院期間は2週間くらいです。退院後通院のリハビリもあるため、お仕事をお持ちの方が職場復帰されるには約4週間かかります。
この方法の利点は、昔からある手術なので、症例がたくさんあることと、保険適用の手術であるというところです。
内視鏡下椎間板摘出(切除)術(MED法)
現在、主流といわれている手術方法です。全身麻酔下で行います。
背中に1.5㎝~1.6cmくらいを切開し、その穴から内視鏡をつけた外筒管を入れ、モニターを見ながら手術を行い、飛び出た髄核を摘出するというものです。
手術時間は1時間くらいです。(熟練の医師であれば、もう少し早いかもしれません)LOVE法と比べ、メスをいれる大きさが小さい分、治りも早いです。入院期間は1週間弱です。その後2週間くらいで職場復帰も可能です。
こちらも保険適用の手術です。
最新!レーザー手術
レーザー手術は、椎間板の髄核の中にレーザー照射用の細い管を入れ、レーザー光線により、髄核内の水分を蒸散させる手術です。
水分を蒸散させると神経を圧迫している椎間板の圧が減り、痛みがなくなるというわけです。局所麻酔で行います。
手術時間も30分~40分と短く、傷口も小さいため、体への負担も少なく、日帰りも可能な手術です。
ただ、最新の方法のため、保険適用されないこと、症例数が少ないこと、レーザーが髄核内の水分の蒸散だけでなく、近くの部位にあたり、傷つけられることも考えられることなどいいことずくめというわけではありません。
まとめ
いかがでしたか?
手術に関しては、患者さんの症状により、脊椎固定術という手術を一緒に行うこともあります。
どの手術もメリット、デメリットがあります。
例えば、主流のMED法であっても、施術者の内視鏡手術の経験件数の問題で、どの医療機関でも実施できるというわけではありません。
主治医の先生によく確認し、ご自身が納得のいく選択をしていただきたいものです。
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「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」
坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、
やはり根本改善をしていくべきだと思います。
「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」
これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。
そこでぜひ一度お試しいただきたいのが、こちらの改善法です。
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