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【仙腸関節障害】主な4つの治療法と簡単にできる7つのセルフケア

 2017/12/21 症状
この記事は約 7 分で読めます。

仙腸関節障害と聞くとなんだか難しい病気を想像する方もいるかもしれませんね。

仙腸関節障害は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)と同じように腰痛などの症状を引き起こす病気です。ただしヘルニアや脊柱管狭窄症とは根本的な原因が違います。

こちらではそんな仙腸関節障害の基礎知識とともに、治療法と簡単にできるセルフケアの方法をご紹介します。足腰の痛みに悩んでいる方はもちろん、ヘルニアと診断されたけれど仙腸関節障害かも、と疑っている方もぜひ参考にしてみてください。

仙腸関節障害とは?

仙腸関節障害は背骨の根本にある仙骨(せんこつ)と、仙骨を左右から挟むように位置する腸骨(ちょうこつ)をつなげている関節です。この関節の周辺には靭帯(じんたい)が密集しているので、関節の可動域はほとんどありません。

しかし、背骨を安定させているという意味ではとても重要な役割を担っています。

背骨のバランスを安定させているこの部分に姿勢不良や同じ動きを繰り返すこと、また不慮の事故などにより負荷がかかる事があります。そのようなきっかけが原因になり、靭帯や関節にトラブルが起き、さらには身体のバランスが崩れることを仙腸関節障害と言います。

仙腸関節障害の主な症状は、腰、お尻、足の付け根や下肢(かし)の痛みしびれなどです。仙腸関節付近のお尻に痛みを感じ、長時間座っていられないという症状が多いですが、基本的に椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)といった病気と症状が似ているため、混同されがちです。

MRIやCTスキャンなどの画像診断ではこれらの判別が難しいということもあり、病院での診察時にも見逃されやすい病気だと言えます。

4つの主な治療法

仙腸関節障害の治療の基本体なステップとしては、

①、薬物療法によって痛みの鎮静化を図る

②、装身具療法で患部を動かさないようにする

③、痛みが引かない場合は麻酔注射で痛みを止めるブロック療法

という順番になります。また、仙腸関節障害に有効な治療の一つには徒手によるAKA博田法があります。

内服薬や外用薬による薬物療法

仙腸関節障害の薬物療法では、痛みの度合いによって

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDS・エヌセイズ)
  • 弱オピオイドのノルスパンテープ
  • 麻薬系強オピオイドであるモルヒネ

が使い分けられます。非ステロイド系の薬品でも痛みが治まらなければ張り薬であるノルスパンテープを、さらに痛みが強い場合にはモルヒネを使用するという順番ですね。

その他にも、痛みにより筋肉に強い緊張が見られる場合には筋弛緩薬(きんしかんやく)や血行促進剤などが処方される可能性もあります。

骨盤ゴムベルトによる装身具療法

ヘルニアなどで腰回りにコルセットを着用する場合がありますが、仙腸関節障害の治療では骨盤の周りに専用のゴムベルトを巻きます。骨盤ゴムベルトを巻くことで痛みを発生させている関節や靭帯の動きを制限することが目的ですね。

元々仙腸関節自体は1ミリから3ミリ程度しか動くことがないとされていますが、そのような微細な動きを抑えることで患部を安静に保つことができます。また、薬物療法と平行して装身具療法が行われることが多いです。

局所麻酔を打つ仙腸関節ブロック

仙腸関節ブロックとは関節に直接麻酔薬を注射することで、痛みを軽減する療法です。特に薬物療法や装身具療法で効果が得られない場合には、医師からブロック注射を勧められることがあるでしょう。

仙腸関節のブロック注射自体は1分ほどで済みます。その後30分ほど安静にして、医師からの効果判定を受ければ終了となります。

ただしブロック注射は麻酔で痛みを抑えているので、麻酔が切れれば再び痛みが出て来ることがあります。ブロック注射を繰り返し行うこともできますが、頻度の目安としては週に一回程度とされています。

AKA博田法(関節運動学的アプローチ)

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AKA博田法は仙腸関節を中心にして背骨や肋骨(ろっこつ)など、影響の出ている関節を徒手によって治療していく療法です。患者の身体に触れながら関節に働きかけることで機能障害を治療することを目的としています。

AKA博田法はその性質から、関節障害による痛みやしびれ、また関節の可動が鈍くなっている場合に効果的な療法です。そのため神経の異常や内臓の異常、化膿性関節炎(かのうせいかんせつえん)による痛みの症状は治療の対象外ということになります。

他の治療法ではなかなか治らなかった症状が徒手による関節操作によって改善に向かうケースが多くあることから、仙腸関節障害に対して有効な治療法であると考えられています。

ひざにボールを挟んでできるセルフケア

仙腸関節障害の治療はセルフケアと併せて行っていくことが大切です。ここからは仙腸関節障害に有効な簡単セルフケアをご紹介します。

まず一つ目はひざに柔らかいボールを挟んで行う運動です。ボールがなければ丸いクッションなどでも構いませんよ。

STEP1 壁を背にして肩幅に足を開いて立ちましょう。ひざの間にボールを挟みます。

STEP2 手の平と背中を壁につけながら、ゆっくりとひざを曲げていきます。

STEP3 ひざを軽く曲げたところでストップしましょう。十秒静止間してください。

こちらは太ももの筋肉を意識するのではなく、股関節や仙腸関節を意識しながら行いましょう。

ひざにボールを挟んでするブリッジ運動

こちらはボールをひざに挟んで行うセルフケアのバリエーションです。

床に寝転がって行いましょう。

STEP1 床の上であお向けになって寝ます。ひざの間には柔らかいボールを挟んでおきましょう。

STEP2 両膝を立てます。足と身体の横に置いた両手で床を支えながら、ゆっくりと腰を宙に浮かせていきます。

STEP3 太ももから背中のラインが真っ直ぐになったら10秒間静止しましょう。

仙腸関節周辺の筋肉を効果的に引き締めることのできるトレーニングです。ぜひ試してみましょう。

テニスボールを使ったセルフケア

仙腸関節障害に効果のあるセルフケアの一つにテニスボールを使ったものがあります。

とても簡単な方法で仙腸関節自体に働きかけることができますよ。

STEP1 二つのテニスボールをテープでつなげます。ちょうど8の字形になったものを用意しましょう。

STEP2 仙腸関節の位置にテニスボールがくるように調節して床の上に置きます。

STEP3 ボールの上からあお向けになって寝ましょう。

ポイントは、テニスボールを腰の骨盤が大きく張り出した位置よりも下に置くことです。仙腸関節の場所を狙って行うようにしてくださいね。

おわりに

いかがでしたか?

こちらでは仙腸関節障害にお悩みの方に、主な治療法とセルフケアの方法をご紹介しました。

病院での治療は基本的に仙腸関節障害によって発生した痛みを鎮めるために行われます。そのため根本からの改善や再発防止を目指すには、やはりセルフケアを続けることが大切になります。

手術の必要がない場合であれば、通院をしながら自宅でのセルフケアを続けるというのが完治までの一番の近道と言えるでしょう。

「継続は力なり」とは病気の克服にも当てはまることですね。セルフケアを始めたからといって、いきなり痛みがなくなるということは稀ですが確実に病気の克服に近づいていっています。

ただし、痛みが増すような場合には医師への相談を忘れないようにしてくださいね。

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1日5分伸ばすだけの坐骨神経痛改善法


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