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坐骨神経痛の方必見!病院で行う主な8つの治療法と4つのセルフケア

「ふとした瞬間にビキッとくる激痛、ビリビリとした痺れがストレスです」

「足腰が痛くて痛くて。毎日がしんどいんです…」

こういった坐骨神経痛の症状でお悩みの方はたくさんいらっしゃると思います。現在の日本には、腰痛や坐骨神経痛でお悩みの方が約1,300万人もいらっしゃるそうです。

そして、ここ20年ほどの間に坐骨神経痛の患者数は急増しているとのこと。特に、この数年間で、以前よりも20パーセントほど増えているのです。あなたの下半身の痛みや痺れも、もしかしたら坐骨神経痛なのかもしれません。

今回は、この坐骨神経痛の治療、改善、予防法などについて、わかりやすく解説していきます。

坐骨神経痛の治療法とは?

治療

坐骨神経痛には、あまりに症状が悪化している場合を除き、まずは「対症療法」(たいしょうりょうほう)を行います。これは病気の原因を直接治療するのではなく、痛みや痺れなどの症状を軽くするための治療であり、自然治癒力を高めていく療法となります。

その効果がない場合、手術をすることになります。

それでは、坐骨神経痛の主な治療法について、ご説明していきましょう。

①コルセット・牽引療法・姿勢の指導

コルセットには、衰えた腹筋・背筋をサポートし、腰椎を支える役割があります。コルセットをすることで痛みを和らげることができますが、長時間つけていると、締め付けられている部分の筋肉が弱ってしまう可能性があります。そのため、医師の指導のもと、装着する必要があるでしょう。

牽引療法では、脊椎を引っ張ることで坐骨神経痛の改善を目指します。骨盤の位置につけたベルトを、機械を使って足の方に引き下げていく「骨盤牽引」をすれば、腰の筋肉や靭帯が伸縮して血行が促進され、痛みが薄くなります。

また、姿勢が悪いと、どうしても痛みや痺れがひどくなりやすいため、姿勢の指導が行われることもあります。これは、医師や柔道整体師が、腰に負担がかかりにくい、正しい姿勢について指導を行うという療法です。

②干渉波・ドップラー波電療法(病院や接骨院でおこなう電気治療)

坐骨神経痛には、電気治療も有効です。電気療法の効果があるのは、筋肉や関節が傷付き、坐骨神経痛になってしまっている方です。電気によって筋肉を収縮させて、血行を促進して、筋肉のコリをとっていきます。すると神経の圧迫もなくなり、痛みや痺れが軽減します。

周波が異なるいくつかの電流を、同時に交差させて刺激を与える「干渉波治療」や、腰痛の原因がどこにあるのか突き止めるドップラー波を使った治療もあります。患部にドップラー波を当て、どの部分が炎症を起こしているのかを確認しながら、より正確な治療を行っていきます。

③マッサージ・指圧

筋肉のコリをほぐすには、マッサージや指圧も効果的です。物理的に刺激を与えることで、血行を改善し、緊張している筋肉や神経、靭帯をほぐしていきます。

セルフマッサージも可能ですが、間違った部分を刺激してしまうと、痛みが強まります。正しい効果を期待するならば、治療院などで施術を受けましょう。

④湿布・痛み止め

坐骨神経痛の治療のために処方される薬には、筋肉の緊張を和らげてくれる筋弛緩剤(きんしかんざい)、血行を改善してくれる末梢血管拡張薬(まっしょうけっかんかくちょうやく)、

痛みや痺れ、炎症をやわらげる消炎鎮痛剤(しょうえんちんつうざい)などがあります。

坐骨神経痛の治療に使われる湿布も、炎症を鎮める作用があります。

⑤アイシング(患部を冷やす)

坐骨神経痛の症状が出始めた直後は、安静にしていなければいけません。痛みが発生して3日間は、無理をしてはいけないと言われています。痛みが強い時には、横になって、アイシングをしましょう。痛みが強いところを、氷のうやアイスノンなどで冷やしていきます。

まず、15~20分ほど、感覚がなくなるまで患部を冷やします。その後、冷やすのをやめ、1時間弱ほど待ちます。感覚が戻ってきたら、また同じように冷やします。この繰り返しです。

患部を冷やすことで感覚の麻痺がおこり、痛みを感じにくくなりますし、冷えて収縮した血管が活発に動き出すようになるので、血行も良くなります。そうなれば、治りも早くなるでしょう。なお、湿布ではアイシングの代用はできません。

⑥ストレッチ

坐骨神経痛の改善・予防にいいといわれているストレッチ。血行の改善を促し、筋肉の緊張をゆるめてくれることで、痛み・痺れがとれやすくなるでしょう。

運動が苦手な人や、腰や足の痛みがひどい人でも、簡単に取り組むことができます。

ただし、ケガのせいで坐骨神経痛になっている方には、痛みが悪化する可能性があるので、ストレッチは良くないとされています。

⑦注射

坐骨神経痛の痛みをとるのに、注射も効果的です。神経やそのまわりの組織に麻酔薬やステロイドを注射して行うこの治療法を、「神経ブロック注射」といいます。

ブロック注射を打つと筋肉がほぐれ、血行も良くなります。すると、傷付いた神経や筋肉も治癒しやすくなります。

ブロック注射も、手術同様、いきなり行われるものではありません。まずは薬や電気を使った治療などを経て、ブロック注射の治療を行い、それでも効かなければ手術、という流れで治療が進んできます。

⑧手術

「治療を続けても、痛みや痺れがとれない。」

「歩くことができないほど強く痛み、失禁してしまうこともある。」

そんな時にはやはり手術をするケースもあるでしょう。

手術法には、痛みの原因となっている椎弓(ついきゅう)を取り除き、狭くなっている脊柱を広げる「椎弓切除術」や、飛び出した椎間板を切除する「椎間板切除術」があります。そのほかに、内視鏡を使う手術法もあります。内視鏡を使用すれば、手術の痕も小さくなりますし、他の手術法よりも復帰がスムーズです。

ただし、筋肉を柔らかくすることで、手術をしなくても改善するかもしれません。手術は最終手段です。

 

坐骨神経痛になる原因や症状には個人差がありますので、治療法もそれぞれ変わります。

なお、坐骨神経痛の原因として、主に考えられるのが「腰部脊柱管狭窄症(ようぶせきちゅうかんきょうさくしょう)」と、「腰椎椎間板ヘルニア(ようついついかんばんへるにあ)」です。

ここではそれぞれの治療法について、詳細をご説明しましょう。

腰部脊柱管狭窄症からくる、坐骨神経痛の治療法

高齢者がなりやすいとされる、腰部脊柱管狭窄症。この治療は、まず保存療法が優先されます。

保存療法とは、手術以外の治療法のことを指します。

つまり、薬物療法やコルセットを使う装具療法、ホットパックや低周波の刺激で患部の痛みを軽減させていく物理療法、軽い運動で患部周辺の筋肉のコリをほぐして痛みをとっていく運動療法などを行います。

腰部脊柱管狭窄症のおよそ70パーセントの患者さんは、この保存療法で症状が改善するとされています。

しかし、重い歩行障害や排尿・排便障害が見られる場合や、保存療法を続けても痛みや痺れがまったく軽減しない場合には、最終手段として手術をすることになります。

・関連記事「坐骨神経痛が悪化すると間欠跛行、排尿障害、便秘の症状も出てくる?

腰椎椎間板ヘルニアからくる、坐骨神経痛の治療法

20~30代の方がかかりやすい腰椎椎間板ヘルニア。腰椎椎間板ヘルニアは、背中にヘルニアが飛び出して痛みが出るとされています。

実は、この飛び出したヘルニアは、時間が経つとともに小さくなることが多いため、自然に治る可能性もあるようです。ですので、腰椎椎間板ヘルニアの治療も、まずは手術ではなく、保存療法から始まります。

それに加えて、「前かがみになる」「重たい物を持ち上げる」といった日常動作はできるだけ避けるなど、生活指導が行われます。この治療法を3ヶ月間続けても、痛みや痺れがとれない場合には、手術を行うことになるでしょう。

坐骨神経痛では、あまりに症状が酷い場合を除き、いきなり手術を行うことはありません。

・関連記事「腰椎椎間板ヘルニアの手術!LOVE法、MED法、レーザー手術とは?

坐骨神経痛になったら、どんな病院に通う?

病院

「坐骨神経痛かも?」と思ったら、整形外科を受診しましょう。そこでまず検査を受け、坐骨神経痛の原因となっている病気を特定します。そして、まずは保存療法で治療を行っていくことになるでしょう。

症状が進んでおり、上記の治療で改善が見られない場合は手術が行われます。

・関連記事 【坐骨神経痛の手術】再発、後遺症が出たり、傷痕が残ったりするの?

坐骨神経痛の手術で、後遺症が出ることはある?

それでは、坐骨神経痛の手術を受けた場合で、後遺症が出てしまうことはあるのでしょうか?

腰椎椎間板ヘルニアを原因とする坐骨神経痛の場合には、ほとんど後遺症がないとされています。ですが、腰部脊柱管狭窄症が原因の坐骨神経痛の場合、ちゃんと手術をしたのに痛みや痺れが残ってしまう、もしくは筋力が低下することがあります。

また、まれなことではありますが、手術中に細菌に感染し、発熱してしまうこともあるそうです。「手術を受けたけれど、体の調子がおかしい」と感じたら、すみやかに主治医に相談しましょう。

病院以外で、坐骨神経痛の治療をするには?(接骨院、整骨院、鍼灸院など)

治療院

皆さんの中には、とにかく病院が苦手だという方もいらっしゃるかもしれません。

「病院は苦手だから、整骨院や鍼灸院に通いたい!」

病院ではなく治療院で、痛みや痺れの改善を目指したい。そういう方も、まずは病院に行くことをオススメします。それはなぜでしょうか?

たとえば、整骨院にいる柔道整復師は、痛みや痺れを軽減するための施術を行うことができます。もちろん、坐骨神経痛の改善にも取り組んでくれます。

ですが、病院でないと、坐骨神経痛の原因を診断することはできません。また、レントゲンなどの画像を使った精密検査もできませんし、注射や点滴を使った薬物療法を行うことも不可能です。

まずは整形外科に足を運び、どのような病気のせいで坐骨神経痛を発症したのか、そして保存療法から始めて大丈夫なのかを、医師にしっかり診断してもらいましょう。そのうえで、治療院にかかることも視野に入れましょう。治療院によっては保険が適用になるところもありますので、事前に確認してみるといいでしょう。

鍼灸治療では、長年悩みだった腰痛・肩こりの症状などが数回の施術で改善されてしまうケースもあるようです。ですが、鍼灸師の腕による部分も大きいという話もありますので、信頼できる治療院を選ぶことも大事です。

これは鍼灸院だけではなく、整骨院、整体、カイロプラクティックにも同じことがいえると思います。

なお、医師の中には、病院と他の治療院に同時に通う患者さんを嫌がる人もいます。まずは勝手に判断せず、担当医に相談することをお勧めします。

・関連記事 『慢性腰痛の治療はどこがいい?』整形外科、接骨院、鍼灸院の違い

まずは4つのセルフケアからはじめよう

それでは続けて、自分でも簡単に取り組めるセルフケアの方法を4つご紹介いたします。主に生活習慣の改善になりますが、できてない方も多いかもしれませんので、取り組めることから実践してみましょう。

①暖かくしよう

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寒い時期になると、坐骨神経痛が悪化する可能性が高いため、なるべく体を冷やさないようにするのも大切です。冷たい食べ物や飲み物は控えるようにしましょう。

逆に、温かいスープやホットドリンクを摂取すると、血液の流れも良くなり足腰の症状も徐々に改善します。おすすめは、健康にもいい味噌汁です。毎食、味噌汁を飲むようにするだけで体が温まります。外出先でも氷入りのドリンクは避け、常温、もしくは温かい飲み物を飲むように心がけてみて下さい。

また、今は保温機能が優れているマグカップや水筒もたくさんありますので、そういったものを使ってみるのも良いでしょう。

②毎日入浴する

温泉入浴

お風呂に入る時はシャワーだけで済まさず、きちんとお湯につかって体を温めましょう。

半身浴は体を温めてくれるという話もありますが、坐骨神経痛にはいいのでしょうか?

調べてみたところ、半身浴は体への負担が少なく、体を芯から温め、汗をたくさんかくことで新陳代謝を促す効果もあるようです。ただし、脱水症状を起こさないよう、入浴前にコップ1杯の水を飲んでおきましょう。

そして、たまには近所の銭湯などに行かれてみるのもいいでしょう。天然温泉が楽しめる銭湯は、健康や美容にもいい効果をもたらします。サウナや水風呂を利用することで自律神経も整い、心身共に健康になれるでしょう。

時間を見つけてぜひ定期的に通ってみてはいかがでしょうか?

・関連記事「坐骨神経痛の原因はストレス?入浴と睡眠でリラックスして改善しよう

③正しい姿勢をキープ

坐骨神経は、脚全体に広がっている太くて長いしっかりした神経なので、神経の根元の腰がやられてしまうと、下半身全体に影響があります。

予防法の一つが、正しい姿勢を心がけ、背骨に無理な負荷をかけないことです。

姿勢が悪い方は、なるべく腰に負担のかからないような座り方をしましょう。イスには深く腰掛け、背筋は伸ばし、腹筋のあたりは意識して軽く引き締めます。

デスクワークなどで長時間座りっぱなしの方は、1時間に1度は休憩をとり、ストレッチしたり、立ち上がって背筋を伸ばすなどして、腰にかかっている負担を軽くするようにしましょう。

そして、眠る時には、坐骨神経痛を悪化させないような寝具で眠るようにしましょう。

あまりにふかふかすぎるベッドや布団は、体が沈んでしまうため、いい姿勢で眠ることができません。腰骨がずれた状態で長時間過ごすことになるので、腰痛や坐骨神経痛になりやすいとされています。

なお、寝具選びはプロの手を借りたほうが無難です。ネット通販などではなく、直接商品を見て、試しながら選ぶようにしてみましょう。

・関連記事「坐骨神経痛の改善は正しい姿勢から!骨盤矯正椅子・ベルトを使おう

④運動習慣をつける

坐骨神経痛の症状を根本的に改善するためにも、運動習慣を身につけましょう。

「ウォーキングやジョギングがいい」

「ジム(フィットネスクラブ)やヨガスクールに通うといい」

「テニスやサッカーなど何かスポーツをするといい」

など、経験者の話もさまざまですが、いきなり激しい運動を始めても、三日坊主で終わってしまうかもしれませんよね。また、早く治したいからと頑張りすぎて、坐骨神経痛が悪化してしまうケースもあるそうです。

坐骨神経痛の運動療法は、やはり自己判断でやるべきではありません。担当医に「どんな運動だったらやってもいいのか?」「どのくらいのペースで、どんなことをしたらいいのか?」を確認しましょう。

運動療法の場合、まずは、衰えた筋肉を元通りにしていくこと、そして凝り固まった筋肉を柔らかい状態にほぐしていくことが優先されます。ですので、運動療法をしてもいいと医師から許可が下りた場合、最初は無理なくできるストレッチから始めてみましょう。血行を改善して、痛みや痺れを軽くしていく効果が期待できます。

ストレッチのメニューについては、やはり専門家に確認してからスタートしてみて下さい。

・関連記事「1日5分間ストレッチを続けるだけ!大須賀式坐骨神経痛改善法とは?

【動画解説】様々な治療法

整体師や鍼灸師の先生による動画もございますので、併せてご覧ください。

■ブロック注射と整体の相乗効果について

■「坐骨神経痛のはり治療とは?」東洋医学専門 町田の鍼灸院

まとめ

いかがでしたか?

坐骨神経の治療法は、薬物療法、装具療法、物理療法、運動療法といった4つの治療法がメインとなっていきます。多くの方が、こういった保存療法で症状が改善していきますが、それでも改善しない方は、最終的に手術を受けることになるでしょう。

そして、整骨院や鍼灸院で治療を受けたい方も、まずは病院に行って診断を受けることが大事です。

また、

・温かい飲み物や食べ物で体を冷やさないようにする

・毎日入浴するようにする

・正しい姿勢で過ごす

・運動習慣を身につける

といった生活習慣の改善からも、坐骨神経痛を改善することができます。

坐骨神経痛を改善するのには、患者さん本人も気を付けるべきところはたくさんあります。改善法をきちんと実践できるかどうかで、坐骨神経痛の改善していくペースや、感じる痛みもがらっと変わってくるでしょう。

治療と平行して、自分の生活や姿勢を見直すようにしてみましょう。

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【坐骨神経痛の基礎知識】

坐骨神経痛を自分で治す!ストレッチ・ツボ押し・マッサージとは?

坐骨神経痛の改善に持っておきたい!おすすめケアグッズ

坐骨神経痛の治療に使う薬、漢方、サプリメントについて

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「足から腰、太もも、お尻にかけての激痛、痺れがひどくて毎日辛い。」
「長時間歩くことができず、歩行困難な状態。」
「コルセットやサポーター、湿布、痛み止めの薬が手放せない。」


坐骨神経痛の痛み・痺れは一時的に良くなっても、再発しやすい症状ですので、 やはり根本改善をしていくべきだと思います。

「長期間マッサージをしているけど一向に良くならない。」
「湿布や痛み止めの薬を服用しているけど、あまり効果が感じられなくなってきた。」


これらは、一時的な効果しかないのが原因だと考えられます。

そこでぜひ一度お試しいただきたいのが、こちらの改善法です。

多数の体験談がございます。併せてご覧ください。

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